痛めた箇所は温めてはいけません!
痛いと感じる所には組織の損傷があり、そこには必ず熱が発生しています。
冷やすことで血行が良くなり、熱が収まり組織の回復を促進する為、
当院では痛みがある患者様すべてに氷療法を勧めています。
一昔前は痛いところは温めるという考えが多かったですが、
現代では冷やすことが当たり前になっています。
例えば、野球のピッチャーは試合で投げると肩や肘にアイシングをします。
これはピッチングをしたあとに肩や肘がもった熱を冷まして腫れを防ぐためです。
しかし、ただ冷やせば良いという訳ではありません。
冷やし方をご説明いたします。
①表面の霜を落としてから氷を直接肌に当てる
※冷たくて我慢できない方は、氷嚢でも可
②患部を冷やす
体幹(首・腰) 20分以上
四肢(手・足) 15分以上
※体表面積の8分の1以上を冷やすと冷えになる為、同時に何箇所も冷やす場合は注意してください。
③繰り返し冷やす
治療後、入浴後に冷やすと効果的!(運動後は必ず)
冷やした後は1時間休み、また冷やすを繰り返してください。
<注意>
・最初の5~10分位は冷たさでジンジンと痛くなってきますが、
次第に麻痺して何も感じなくなるので頑張って氷を当てたままにしてください。
・家の氷を使う場合には一度氷を水で流して表面の霜を取ってから使ってください。
(霜が付いたままだと凍傷をおこします。)
アイスノンや保冷剤なども凍傷をおこしやすいので絶対に使わないで下さい。
・寒冷蕁麻疹の出る方は冷やすのを中止して下さい。
(冷やし始めて30秒位で皮膚が白くなったり、青くなったり、膨らんでくる人)